【Vol.205】 働き方の未来2035から考えるセルフマネジメント

ITの進化に伴い、2030年までに産業構造が大きく
転換していくと予測されています。
例えば、メーカーであるトヨタがサービス業へと
シフトしていくのは、わかりやすい例かもしれません。

そして、その産業構造の変化とともに、私たちの働き方も、
大きく変わっていくと想定されています。
その変化の兆しは、すでに間接部門のスリム化という
かたちで現れ、実際、そのスリム化された間接部門の組織は、
3-4年前から外資系の組織の中に見てとれたりします。

先日発表があった富士通やソフトバンクにおける
間接部門の統合や配置転換がわかりやすい事象で、
日立はグループ企業を再編しながら、同じように
それぞれの子会社も、コンパクトになっていくと思われます。

変化が激しく、そしてその変化のスピードがとても速く、
それが常に起きているという状態の中で、
日本企業は少し遅かったと思いながらも、
今後生き残っていくために、組織の再編・改革に向けて、
これから大きく舵を切っていくと思います。

産業構造がこれからの10年で大きく変わっていく中で、
私たちの働き方は、次のように変わっていくと想定されています。

・2035年、AIを中心としたさらなる技術革新が進み、
 時間、空間、情報共有の制約はなくなる。

・働く場所の制約がなくなると、地方において、
 豊かな自然を満喫しながら、都市に住むのと同じように
 クリエイティブな仕事ができるようになっている。
 子育て、仕事、介護、趣味などのバランスを取りながら、
 地域に根差した豊かな人生を送ることも可能になる。

・空間や時間の制約を受けない多様な働き方が一般的になると、
 性別や人種の壁、国境といった制約が急速に消滅する。

・地方の中核都市や小さな町、村が、直接海外と
 つながっていくことが可能になり、地方の価値を
 海外に向けて提供していく時代になる。

・働くという活動は、単にお金を得るためではなく、
 社会への貢献、周りの人との助け合い、
 地域との共生、自己の充実感など、多様な目的をもって
 行動する社会になっていく。

・誰かを働かせる、誰かに働かされるという関係ではなく、
 共に支え合い、それぞれが自分の得意なことを発揮でき、
 生き生きとした活動ができる、どんな人でも活躍の場が
 ある社会を創っていくことになる。

・自立した個人が自律的に多様なスタイルで働くことが求められる。

・産業構造、就業構造は大転換され、個々の働き方の
 選択肢はバラエティに富んだ時代。

・IT、医療、福祉、その他のサービスのみが増加傾向、
 その他は軒並み減少。

・専門的な知識が必要でも、定型的な業務で、
 かつ多少の間違いが許容されるような類の業務は
 AIに代替される。それ以外は、人間を支援する
 というかたちで使われる。

・警備、防犯、農業、物流、建築、土木、調理、
 掃除といった領域は、機械がおこなう可能性がある。
 そこから判断を必要とする仕事、例外的なことに
 対応するのは人間となる。

・AIによって自動化され、専門性を要する部分、
 そうではない部分に仕事の内容が分かれ、
 個人の能力は、専門性を要する部分で発揮される。

・面白いかどうか、美しいかどうか、おいしいかどうか、
 善か悪かといった人間性に基づくような価値評価は、
 人間が行う必然性が高い。

・企業の経営や企画に関わるような、付加価値の高い仕事は、
 人間がやる必要が高まる。

・AIやロボットを使って人々のニーズを捉え、
 サービスや商品開発がメインとなる。

・組織はコンパクトになっていく、起業も重要な仕事の1つになる。

・いつまでも元気で働き、活躍できる現役長寿が普通になる。

・就労希望の少ない過酷な仕事、後継者育成が困難な
 熟練工の分野はAI、ロボットが活躍。

・掃除や調理などの家事や、介護をロボットがおこなう。

・新しいアイデアによる新事業や新サービスが生まれてくる。

・企業の活動は、ミッションや目的が明確な
 プロジェクトの塊となり、多くの人は、
 プロジェクト期間内はその企業に所属するが、
 プロジェクトが終了すると、
 別の企業に所属するという形で、
 人が事業内容の変化に合わせて、
 柔軟に企業の内外を移動する形になっていく。

・企業に所属する期間の長短や雇用保障の有無によって、
 正社員や非正規社員と区分することは意味を持たなくなる。

・企業がプロジェクト型の組織になるにつれて、
 働く側も、自分の希望とニーズに応じて、
 自分が働くプロジェクトを選択することになる。

・1つの会社、1つのプロジェクトに従事する
 場合もあるが、複数の会社の複数のプロジェクトに
 同時に従事するというケースも多く出てくる。

・1人の働く人が複数の営利的組織、
 複数の非営利的組織のプロジェクトに所属し、
 その所属先も時の経過とともに変化するのが
 当たり前の時代になっていく。

・兼業や副業、複業は当たり前となり、複数の仕事をこなし、
 それによって収入を形成することになる。

・1つの企業に「就社」するという意識は希薄になり、
 専門的な能力を身に付けて、専門的な仕事をするのが
 通常になる。どのような専門的な能力を身に付けたかで、
 どのような職業に就くかが決まる、
 文字通りの意味での「就職」が実現する。

・同じ企業で働いている帰属意識から、同じ職種、
 専門領域で働いている共通認識へと変わっていく。

・技術革新のスピードが速いため、専門的な能力は、
 環境の変化に合わせて変化させていく必要がある。

・企業は、働く人にどれだけのチャンスや自己実現の場を
 与えるかが評価されるようになる。

・働いた時間から、成果による評価へと変わっていく。

・企業経営者は規模を拡大させることよりも、
 企業の個性を磨き、魅力を高め、働く個人から
 選ばれる企業を目指すことが求められる。

・いつでも、どこでも、一人ひとりに合った自己実現、
 自分らしい働き方ができるようになる。

・自分らしく輝ける社会になっていく。

私たち、20代から50代まで、すべてのビジネスパーソンが
自分自身のキャリアデザインの見直しを求められています。

営業やシステムエンジニアのように、
今の延長線上で働ける方々もいるかもしれませんが、
自分自身が60代、70代のステージに突入したら、
プラスαで何が求められるのか、それを意識したうえで、
自分自身の付加価値を高めていかないといけない。
そういう時代に突入しつつあります。

作成日時: 2018年12月12日 13:59 | | URL

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