【Vol.117】 ドラッカーに学ぶ働き方改革 ~長時間労働をどのように是正していくか ⑩~

知識労働者の生産性を高めるためのもう1つ目の条件は、継続的学習です。

知識労働者は、自分の職務の中に継続的な学習を
組み込まなくてはなりません。

知識労働の上に成り立っている組織は、
学習する組織であり、教育する組織でないといけない。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。

今日、あらゆる分野で、知識は急速に変化しています。
新しい知識が、すぐに古くなってしまう時代です。
知識労働者が自分の仕事に継続学習を組み込まない限り、
そのうち時代遅れになり、役に立たない人になってしまいます。

このことは、エンジニアや研究者、会計士といった
高度な専門知識を使う人たちだけではなく、
経理担当者、電化製品や機器の修理担当者、
看護師などの仕事にも当てはまります。

また組織も、学習する組織、教育する組織であるためには、
そこに属するすべての知識労働者が、

・お互いの仕事は何か

・どんな成果を目指しているのか

それを理解し合っていなければなりません。

知識労働者は、自分が独自に学び続けるだけではなく、
自分の専門分野の基本知識が変化したときには、
それを同僚たちに教えるという、教育責任もあることを
理解していなくてはなりません。

そういったこともあり、ピーター.F.ドラッカーは、
年に1度ぐらい、知識労働者が以下の2つのことを
自問自答することを進めています。

自分が報酬を得ている職務を遂行するのに必要な
最新知識を維持するために、自分は何をすべきか?

そしてもう1つは、

私の知識分野のことで、同僚に何を教え、その知識が組織や
同僚の仕事にもたらす影響について何を教えるべきか?

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