【Vol.120】 ドラッカーに学ぶ働き方改革 ~長時間労働をどのように是正していくか ⑬~

知識労働者の生産性を向上させるには、マネジメントの参加が必要です。
経営トップのコミットメントとスポンサーシップ、
そして実際の行動が不可欠になります。

経営トップは、知識労働者を削減すべきコスト要因と考えるのではなく、
会社にとって大切な資産であることを理解しなくてはならない。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。

資産であるということは、それを大きく育て、価値を高め、
より大きな利益を生み出すようにしていかなくてはなりません。
知識労働者の生産性向上は、全マネジメントの責任なのです。

知識労働者の生産性が向上した場合、
それは経営トップの取り組みによるものではなく、
マネージャーや専門職など、知識労働者の一人ひとりが
自分自身の生産性向上を目指し、努力を重ねたからです。

知識労働者の生産性を高めるために、何をすべきかをお話してきましたが、
ほとんどは自分ひとりの力で実行できることです。

知識労働者の生産性向上に取り組んだ企業は、
ほとんどの場合、知識労働者の一人ひとりが行動を起こし、
他の人たちの手本になるところから始めている。
よって、

「私は自分の生産性を高めたいと思っているのに、
上がわかっていないからうまくいかない」

知識労働者には、そのような言い訳は許されない。
まずは、あなた自身が行動を起こしてください。
経営トップもすぐにやる気になるはず。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

繰り返し強調しますが、知識労働者の生産性は
マネジメントの課題であり、経営トップの責任です。
この競争社会において、企業や国が成功できるかどうかは、
お話をしてきましたように、知識労働者の生産性次第なのです。

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