【Vol.187】 ドラッカーに学ぶ リーダーシップ ~一流のリーダーに共通する働き方~

権限の保持と委譲が的確であること。

一流のリーダーに共通するワークスタイル、
8番目の基本と原則になります。

組織においては、世代を問わず、報告、連絡、相談の
報連相の基本は徹底してもらえる、そういう環境を
リーダーは整えておくことが大切だと感じます。

私たちの世代のように、それなりのキャリアを積んでくると、
ある程度の判断力もついてくるので、自分たちで
決められることもあるかもしれません。

しかし、任せっきりにしてしまうと、
知らないうちに一線を超えていて、
自分たちで勝手に決めて、動いてしまう。
そういうことになりかねません。
権限委譲をし、部下たちの自主性に委ねることも大切ですが、
いい意味で、ガバナンス、統制も必要です。

上司の仕事内容を明確にし、それをあらかじめ
共有しておいたうえで、どういう時に相談が必要か、
できるだけ明確にしておくのも1つのやり方です。
そして、迷ったときは必ず相談してもらうこと。
それが双方のコミュニケーションにおいて重要だと思います。

そして、悪い報告をためらわずに上げてもらうこと。
それを冷静に受け止められる、
リーダーとしての器を大きくしていくこと。

そうしないと、事態がさらに悪化して、
問題が大きくなってしまったり、
自分の知らないところで、不正につながってしまったり、
リスクマネジメントができていない状態になりかねません。

だからこそ、何を、どこまで権限委譲するのか、
それを明確にしておかないといけないということです。

リーダーの中には権限委譲をしない、あるいはしたがらない、
そういうリーダーもいるかもしれません。
なぜなら、私たち、人間の基本的欲求に、
自分の存在価値を感じて仕事をしたいという、
そういう欲求があるからです。

リーダーが権限を持ちすぎると、
決済、承認がないと仕事を前に進められず、
部下たちの生産性も低くなります。
任せてもらえない状況が続くと、力をつけてきている
部下のモチベーションは上がりません。

では何のために、権限委譲をするのか?

それは人を育成するため、
そしてリーダー自身がさらに貢献するためです。

権限の保持と委譲が的確であること。

組織が大きくなればなるほど、
トップのリーダーがより意識をしておかないと、
経営管理者のパフォーマンスだけではなく、
組織の生産性やガバナンス、働く人たち貢献度合いにも
影響を及ぼす可能性がある、
そういう大きなテーマの1つが権限の保持と委譲、
それが的確であることです。

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