【Vol.196】 ドラッカーに学ぶ イノベーション

家族構成が大人数から少人数へと変化し、
また都心部においては単身世帯が増え、
果物の消費量が減っていると言われています。

そんな中、皮むきや切る手間がめんどう、
食べるまでの手間をかけたくないという
消費者のニーズを掴み、
カットフルーツが売れているそうです。

人気は串刺しのフルーツ。
キウイ、メロン、梨、イチゴなど
フルーツマルシェ デポ・デ・サンテでは、
イチゴ、キウイなど5種類を刺した
フルーツスティック158円(税抜き)がよく売れているとのこと。
よく利用する女性は、簡単に果物を食べられるし、
値段も手頃と言います。

むいたり切ったりしたら、売れ行きが伸び、
売上は当初予想の5倍を超えるそうです。

メロンやスイカは1個売りが減り、
半分や1/4のものが主流になり、
スイカはブロックに切ったパック詰めが
一番売れるようになったと言われています。

カットフルーツは、10年ほど前から売れ行きが伸び、
最近は年に10-20%ほど伸びていて、
カットフルーツの種類は、今後も増えていくと、
そう言われています。

すでに発生していながら、その経済的な衝撃が
まだ現れていない変化がイノベーションの機会となる。
イノベーションは変化を機会として利用するための手段である。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

イノベーションの7つの機会を分析するときに、

・人口構造の変化に着目する
・認識の変化を捉える

上記の2つは分析をする際の重要な視点になります。

イノベーションとは、より優れた、
より経済的な財やサービスを創造することである。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、
そのように言われています。

今ある我が社の商品・サービスを以下の視点で
少し変えてみることができたら、
世の中のニーズを満たすことがあるかもしれません。

・転用できるかどうか
・応用できるかどうか
・変更できるかどうか
・拡大できるかどうか
・縮小できるかどうか
・代用できるかどうか
・置き換えができるかどうか
・逆にして使えるかどうか
・結合して使えるかどうか

私たち経営者がなすべきことは、機会を探索すること。
意識的、かつ組織的に変化を探し続けることです。

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