【Vol.11】 部下の基本的な考え方として、認識しておくべきこと

ピーター.F.ドラッカーは、部下の基本的な考え方として、認識しておくべきポイントが
2つあると言っています。まず1つ目は、

1. 上司の仕事ぶりに責任を負う

これはどういうことかと言うと、上司が成果を上げられるように、
部下として責任を持たなければいけない、という意味です。上司に成果を上げてもらうために、

自分がどう関わるか?

それが大切なポイントになってきます。

前回のブログでも書きましたが、

「上司には立派でいてほしい!」
「上司には完璧でいてほしい!」

部下である私たちには、そういう想いが強いかもしれません。

「上司なんだから、それぐらい言わなくてもわかってほしい・・・」
「うちの会社の管理職って、こんなレベルなのかなぁ・・・」
「うちの人事部は管理職に、どんなリーダーシップ研修をやっているんだろう・・・」

私自身、サラリーマン時代は、ため息まじりに心の中で、そうつぶやいていました。

「この人に一生付いていきたい!」というリーダーに本当に出会えるのだろうか?
どういう組織に行けば、本当に優秀で尊敬できる上司にめぐり会えるのだろうか?
いつか自分がリーダーになるときには、どんなリーダーになりたいのか?
どういうリーダーが理想的なのか?

ビジネス本を読み漁ったこともありました。
当時は、上司の「人柄」ばかり見ていたのかもしれません。

話を戻しますが、もう1つ認識しておくべきポイントは、

2. 上司も人であり、それぞれの個性を持つ

つまり、上司も個性を持った、強み・弱みを持った人間であるということです。
万能ではなく、常にプレッシャーや悩みを抱えた人間として捉えることが
上司マネジメントの第1歩なのです。

「上司をマネジメントする」

ここまで学んだだけで、私自身、猛反省でした・・・

ずっと外資系で働いてきたので、早くから成果主義が当たり前であり、
「Pay for Performance」は、よい意味でシビアでした。
会社の業績が良くても、自分自身のパフォーマンスが良くなければ、
成果が出ていなければ昇給しないし、ボーナスに一番響き、収入も増えていかない。

仕事で評価されなければクビになり、そもそも会社にいられない世界。
そうすると、上司や人のことより、まず「自分」。上司や他の人のことなんか、
あまり気にしません。組織で働いている以上、それぞれ「役割」がある。
私自身は一線を引いて、そういうドライな感じ。そういう意識が強~く働き、
それがある意味当たり前の世界。

1年間必死で働いてきたのにボーナスが少ないときは、当然評価がされていないわけで、
そういう悔しく、苦い思いは何度か経験をしました。

そういう考え方、環境の中で働きながらミッドキャリアまできたので、
このテーマを学んだときは、本当に衝撃的でした。
それまでの自分の考え方や態度に、非常にショックを受けました・・・。

ドラッカーは、すごく当たり前のことを言っていて、その当たり前のことを教わる機会が
ちょうど組織を離れるタイミングだったので、改めようがなく、ただただ後悔をしていました。

「自分って、扱いにくい部下だったんだろうなぁ・・・」
「もっと早く学んでいれば、今頃は・・・」
「また違う人生だったのかもしれないなぁ・・・」

退職前に元上司と話す機会があり、素直に謝りました。

「至らない部下で、ご迷惑ばかりで、本当申し訳ございませんでした・・・」

皆さん、学ぶことに年齢は関係ありません。私たちは、今からでも学んで、
改められることは改め、少しずつ成長し、成果を積み上げていくことにより、
小さな成功をたくさん作っていくことができます。
今まで以上に、幸せを感じる機会が増えるのではないかと思います。

では、上司と具体的にどのように関わっていけばいいのか?

上司との信頼関係を築き、部下である私たちと上司が共に効果的に業務を処理し、
成果を上げるために、私たちが心がけるべき7つのポイントを次回からお伝えしてまいります。

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