【Vol.16】 上司への報告を怠らない

経営者を含め、マネジメントに携わる私たちリーダーにとって、報告連絡相談は基本的なことであり、
当たり前のことであります。でも、この「上司への報告を怠らない」という当たり前であり、基本的なことが、
ピーター.F.ドラッカーマネジメントの基本と原則の重要な1つのポイントとして挙げられているということは、
世界的にみても、意外と私たちがそれをできていないことを意味しているのかもしれません。

ピーター.F.ドラッカーは、「上司への報告を怠らない」について、このように述べています。

安心して任せられるようにしないといけない

私たちの上司は、私と私の部下から何が期待できるのか、常に知っている必要があります。
そのために、私たちは上司に、自分の目標と優先事項を常に知らせておく必要があります。
その内容を必ず上司に承認してもらわなくてはならないわけではありません。
承認を求めないほうがよい場合もあります。

しかし上司は、私たち部下がしていることや、部下に期待すべきこと、期待すべきではないことは、
常に知っていなくてはなりません。つまり、私たちの上司もその上司に対して、
部下である私たちの仕事に責任を持っており、私たちが何をしているか知っていなければならないのです。

「私は、君が何をしようとしているか把握できている」

と言えてはじめて、上司は私たちを全面的に信頼できるのです。

では、私たちはどうすればいいのか?

できるだけ報告をすること。

なぜか?

上司には安心が必要だからです。できるだけ報告をすることにより、結果、
上司も私たちも、お互い仕事がやりやすくなります。

では、報告がない、あるいは少ないとどうなるのか?

チェックや管理が多くなり、上司も私たちも、お互いやりづらくなります。

大手メーカー企業様において、この研修をしているときに、質問がありました。

「できるだけ報告するというのは、何でもかんでも報告をするということでしょうか?」

1つは、上司が掌握しておくべきことを報告しないといけません。例えば、

・部下として行っていることの内容
・ターゲット期日
・終えるまでのスケジュール
・現在の進捗状況
・問題点
・現時点での優先事項
・上司が直接関与すべき事項
・これからのアクションプラン(何を、いつまでに)
・仕事が完結した後の期待される効果   etc.

については、上司がもれなく押さえておくようにすることが重要であり、
ここから信頼感が醸成されます。

具体的に、何について、どのように報告をすればよいのか、については、
「上司が仕事をしやすくなるようにする」をご覧ください。

http://www.skylinecoaching.co.jp/blog/448

経営者や経営幹部、上級管理職以上のポジションになると、時として情報が少ない中、
不確定要素が多くても、スピードをもって判断・意思決定をしていかないといけません。
だから、上司には、常に正しい情報や事実が必要です。

・何がうまくいっているのか?
・なぜか?
・さらにうまくするにはどうすればよいか?

・何がうまくいっていないのか?
・なぜか?
・何がなされるべきか?  etc.

常に問いかけが走っています。

「報告の受け方については、人によって好みが違う。上司のスタイルに合わせなければ、
せっかくの努力も無駄になってしまう」

と、ピーター.F.ドラッカーは言っています。

上司への報告を怠らないという面で、管理職や専門職の人が犯しやすい失敗は何か?

上司が新しい人に代わっても、前の上司に対するやり方と同じ方法で報告を続けるということ。
それは当然のごとく悲惨な結果を招きます。

新しい上司は、自分の部下が、何かを隠しているのではないかと考えるか、
もっとありがちなのは、部下を無能だと決めつけてしまうことです。
これは、本当の話です。

上司が代わったら、コミュニケーションや報告の方法を変えましょう。
繰り返しになりますが、最良の方法は直接尋ねることです。

4月から新年度を迎えられた組織にとっては、まさに今、新しい組織体制と、
その変更に伴う人事異動の発表が出たところなのかもしれません。

上司が代わった場合は、このタイミングで「上司をマネジメントする」
もう一度、やり直すことをお勧めします。

上司の定義を戦略的に捉えないといけないことをお忘れなく!

作成日時: 2015年4月14日 4:28 | | URL

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