【Vol.17】 上司を不慮の事態に遭遇させない

ここからは、やってはいけないことです。

会社という組織の中では、予期せぬうれしい知らせなどというものはありません。
自分が責任を持っている事柄について、内容はどうであれ、突然何かを知って驚くというのは
情けない話ですし、それは人前で恥をかくことを意味します。

したがって、上司を予期せぬ知らせで驚かさないことは部下たる者の仕事です。

予期せぬ事態が起こるかもしれないとき、どういう方法でそれを知らせてほしいと思うかは、
人によって異なります。たとえば、こうなる可能性が出てきたという完結な報告を望む上司もいれば、
あらゆる角度から詳細な報告を望む上司もいます。

私たちの上司がどんな方法を望むにせよ、
決して予告なしの不意打ちで驚かせてはいけません。
そんなことになれば、上司は私たちを信用しなくなります。

ピーター.F.ドラッカーは、「上司を不慮の事態に遭遇させない」について、
ケネディ大統領にまつわる、少しユニークな事例を紹介されています。

ジョン・F・ケネディ大統領は在任中、不慮の事態を嫌い、
予期せぬ出来事が起こる可能性が少しでもあるときには、詳細な報告書を求めました。

ケネディが起こりえる不慮の事態を事前に知っておきたかったのはなぜだと思いますか?

それは、何か起こって初めてそれを知るというのは大統領として面目ないことであり、
政治の世界に突然の良い知らせなどないことを知っていたからです。

万事グローバル化が進み、複雑化し、激動する今日のビジネス環境において、
すべてをあらかじめ見通しておくことは不可能でしょう。

しかし、会社という組織のなかで、予期せぬことで慌てること、うろたえ騒ぐことは
実に情けない話です。それだけでなく、人前で恥をかくことにもなり、責任問題にもなりかねません。

特に、上司に対して寝耳に水の不意打ちをくらわせることは、部下としての
怠惰の現れにもなります。これでは上司の部下への信頼感が薄らぐのも当然です。

この問題は大きく考えれば、リスクマネジメント、クライシスマネジメントの問題の一部といえます。
その対応策として「もしもプラン」をあらかじめ作成しておくことです。

自分の仕事に関して、発生頻度の高いところだけではなくて、プラス方向であれ、
マイナス報告であれ、「万が一・・・」の方向にぶれたらどうなるかを、前もって
想定しておくことが必要です。

安全・警備・脆弱性・不測事態・情報・グローバル化・保険・その他の面を考慮し、
現在の仕事に関して、万が一発生しうる緊急事態・不測事態としてはどのようなことが
想定されるか、書き上げてみてください。

まとめると、「上司を不慮の事態に遭遇させない」において、重要なことは3つあります。

・予期せぬことで上司が周章狼狽するのは実に情けないことである

周章狼狽とは、大いに慌てること、うろたえ騒ぐことです。

・上司に対して寝耳に水の不意打ちをくらわせることは、部下としての怠惰の現れである

これは、部下への不信感につながります。寝耳に水には、2つのケースが想定されます。
例えば、私たちの上司が、上司の上司からお部屋に呼ばれて、

「君の部門でこんなことが起きているんだ・・・」

と問われたとします。「こんなこと」とは、よくない、ネガティブな話です。
そうすると私たちの上司は、

「なぜ自分に相談しない?」

「いったい、何やっているんだ・・・ このヤローッ!!」

と不満になります。

もう1つのパターンは、「こんなこと」が良いことであっても同じです。
たまたま私たちの上司の上司が、他のルートから良い話を耳にして、上司がお部屋に呼ばれ、

「君の部門でこんなことが起きているんだ~(お褒めの言葉として)」

そうすると私たちの上司は、

「そんなに成果が上がっているんだ~」

「何だよ~、言ってくれればいいのに・・・!」

これも上司に対して寝耳に水の不意打ちであり、部下としての怠惰になります。
私たちの上司が、上司の上司からの質問に答えられたら、上司も部下もHappyになります。

・リスクマネジメント、クライシスマネジメントの問題の一部である

私自身、サラリーマン時代に、

「失敗したな・・・」

と思う経験があります、もう後の祭りですが・・・

それは、忙しくて、業務に流されて、目の前のことをこなすのに、いっぱいいっぱい。
そうすると何が起きるかというと、報告、連絡、相談がつい、うっかり漏れる、
忘れることがあり(あってはならないですが・・・)、結果、それが上司への不意打ちとなり、

「なんだ、早く言ってよ~・・・」

と言われたことが、あります。

こんな感じ?!

 

作成日時: 2015年4月20日 8:33 | | URL

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