【Vol.18】 上司を過小評価しない

上司を過小評価しないとは、わかりやすく言うと、不満は言わない、批判しないということです。
なぜか?

結果、上司も部下も、お互いやりづらくなるからです。私たちの上司が、
成果を出しにくくなるからです。よって、重要なポイントは2つあります。

上司を過小評価したり、見くびったり、バカにすべきではない

なぜか?

そうすれば、上司は私たちを苦々しく思ったり、私たちの欠点をあげつらったりするようになり、
自分にとっていいことはありません。

私自身がマネジメントメンバーとして管理職に携わっていたとき、実際、
自分のことを過小評価したり、見くびったり、バカにする部下を抱えていました。
やりづらいし、苦々しく思っていました。あまりにもひどかったので困り果て、
上司の部長に相談したところ、私の上司は怒り、

「そんな社員、うちの部門にいらない!」
「腐ったイチゴをそのままにしておくと、他のよいイチゴまで腐る!!」

と、話は人事部長までいき、結局、その人の受け取り先(他部署)がなかったので、
部長が直接PIPを行っていました。

生々しい話ですが、外資系企業では、こういう話は多々あるのだと思います。

大切なことは、上司に提案をする、お願いをすること。

もう1つの重要なポイントは、

上司を過大評価することにはリスクはない

なぜか?

最悪でも、

「あいつはお世辞を言う調子のいいヤツだ」

と思われるだけで済みます。

例えば、不得手、苦手なこと、できないことを「できる」と言うと、それは過大評価ではなく、
「嘘」になりますからご注意ください。上司の好き、得意、強みを過大評価することには、
リスクはないでしょう。

最後に、この「上司をマネジメントする」について、ピーター.F.ドラッカーは、次のように述べています。

「上司をマネジメントすることが、自分にとって重要なチャンスであり、責任をもって
取り組むべきことだと受け入れることである」

このブログ読者の多くが、

「そんなことは分かっている」

と言うのではないかと思います。確かに、分かりきっていることです。あるいは、

「簡単なことだ」

と言うかもしれません。確かに、簡単なことです。それでも、みなさんに

「大切なことだ」

と言っていただきたいと思います。

なぜなら、本当に大切なことだからです。簡単なことです。パソコンもExcelも、
難しい心理学の理論も必要ありません。必要なのは、ちょっとした思考能力と、
ほんのわずかな常識です。多少の労力は伴いますが、一大事でも骨の折れる重労働でもありません。

何よりも必要なのは、上司をマネジメントすることが、自分にとって重要なチャンスであり、
責任をもって取り組むべきことだと受け入れることなのです。

ミッドキャリア以上になってくると、経験やプライドが邪魔をして、
本当に大切な基本と原則であっても、スルーをしてしまい、学ばなく、学べなくなりがちです。
組織で教えていても、実際、そういう人が大半です。

私たちには、人間として基本的な欲求が3つあります。

・認められたい
・褒められたい
・貢献したい

そんな気持ちがあります。そして、昇格や、昇進、昇給したいとも思っている人が
多いのではないかと感じます。お給料を少しでも多くもらって、よりよい生活をしたいと思うのは、
自然なことだと思います。

そうすると、私たち、それぞれが責任をもって、この上司マネジメントに取り組まないといけません。
人として学び、成長をし続けていくためには、素直さ、謙虚さが求められています。
私たち、一人ひとりの個のリーダーシップが求められています。

今までの連載をまとめると、

・上司マネジメントには多少の努力は伴うが、ちょっとした思考能力とわずかの常識で実践することが可能である

・ 自分の仕事とキャリア開発にとって、上司マネジメントは重要な機会であり責任である

・上司が代わったり、自分が新しい仕事に就いたり、新しいプロジェクトに携わる際には、
 上司マネジメントをやり直してみる

これらを再認識し、あとは、私たちがやるか、やらないか、です。

皆さん、残りの社会人人生、あと何年ありますか?

この「上司をマネジメントする」は、組織に勤めている間、一生使えます。
上司と一緒に仕事をしていくうえでの基本と原則であり、経営者を含め、
全社員が学ばないといけないテーマです。

これを実践することによって、上司、部下の方ともに、気分よく成果を
上げられるようになるのではないでしょうか?

上司と部下、何が違うのか?

役割が違うだけです。

自部門や他部門、上司のいないところで勉強会を行ったり、部下メンバーとミーティングで
話し合ったり、是非、実践をしていただければと思います。

最後に、役員や所長、支社長、支店長、部長の方々が「上司をマネジメントする」の講演を
聞かれたあとの感想、コメントです。

3年間、ずっと上司を変えようとしていました・・・

耳が痛い・・・

「上司」として部下のマネジメントができていない、今のやり方だとマズイ・・・

若い頃2~3年に一度はあった研修がいつの間にか少なくなり、そのために考えることが
少なくなっていたので、刺激的な時間を過ごすことができました。考えてみると、
管理職に昇進するとトップにならない限りは部下であり上司なんですよね!
いつまでもいろんなことを学ぶことが必要だと認識しました。

作成日時: 2015年4月27日 11:40 | | URL

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