【Vol.145】 大手企業にはミッション経営ができない?!

コンプライアンス違反である日産自動車の無資格検査問題、
コンプライアンスに抵触していないにせよ、
神戸製鋼の顧客に対する虚偽ビジネスによる怠慢。

日産にしても、神戸製鋼にしても、多くの学生にとっては憧れの会社です。
にもかかわらず、グローバルビジネス、インターナショナルビジネスを
展開している、日本を代表するような、とても優秀な企業による
不祥事報道を聞く度に、とても残念な気持ちになります。

両社の問題については、組織ぐるみによるものであることは、
もはや否定はできず、結果、自らわが社のブランドに大きな傷をつけ、
その代償は、これから払うことになるのでしょう。

なぜ、そういうことが、ごく普通に行われてしまうのか?

その背景を考えた場合、経営者とトップマネジメントチームによる、
ミッション経営がなされていないと言わざるを得ないと思います。

自分たちは、どんな想いでこの事業をおこなっているのか?
何のために、この仕事をおこなっているのか?

誰のために、何のためにという、使命感の欠如です。

経営者としてのプロ、生業社長とも言えるゴーンさんからも、
日産の使命について、聞こえてきたことがありません。

まして、大手企業を中心とした、雇われ社長となると、
経営者がすぐ替わるからか、あるいは、雇われ社長の皆さんが、
ミッション経営の大切さを理解していないからか、
いずれにしても、マネジメントを学ぶ重要性を
本当に理解していないのではないかと、そのように感じます。

経営者のマネジメント力の向上が重要課題である。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

舵取りがしやすい、私たち、中小企業にとっては、
このような大手企業は、良い反面教師であり、
私たちは、脇を締めて、ミッション経営をしていかないといけません。

組織の使命だけではなく、大切にしたい価値観、行動指針を
繰り返し、繰り返し社員に伝え、ミッションを浸透していくことが
経営者にとって、いかに大切であるかということ。

それがリマインドされる、今回の日産、
神戸製鋼の報道であったように感じます。

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