【Vol.189】 「成果」を測定することの重要性

成果指標がある場合とない場合、
どのように違ってくるのか?
成果を測る指標を持たないとどうなるか?

通常、どの会社にも、売上・利益を測る指標があります。
ある日突然、我が社のCFO、経理責任者が、

「今日から売上・利益の指標をなしにしてやります。
もう考えなくていいです、考える必要がないから」

と、そういう社内通達を出したとします。

そうすると、トップの経営者は不安になり、
一方で、現場の営業はうれしいと喜ぶかもしれません。

ではその後、何が起きてくるのか?

私たちの仕事の仕方がわからなくなってしまいます。

例えば、

「仕事はこうあるべきだ、昔からこのようにやってきた」

と、周りに押し付けると、変わらなくなってしまいます。
今のやり方がいいかどうか、判断できません。

売上・利益指標があって、下がってきているから、
今のやり方を変えないといけないと、そう考えます。
成果指標があるから、仕事を成果の上がる方向へ
もっていけるのです。

ダイエットをしよう!

そう決めて、毎日毎日体重を測って、記録を取ったとします。
日々記録を取り、モニタリングをしているから、
自分自身に影響を与えるようになります。
例えば、体重がまだ増えているから、
思ったように減っていないから、
もう間食をやめようと、
そういうふうに考えるようになります。

成果指標は、働く人間の意識や行動を変える。
自分たちの行動を成果の上がる方向に向けさせてくれる。
何を指標にするかで、意識が変わり、意識が向いてくる。
どこに意識を向け、行動するのかを決めてしまう。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

よって、成果を測定するということは、
とても大切なのです。

次回に続く、本題の問いです。
皆さんの会社が、ミッション経営、すなわち、
使命や理念に基づいた経営をしている前提で、質問です。

我が社が使命を果たしているかどうか、
使命、ミッションを実現できているかどうか、
それを測る指標をもっていますか?

我が社が使命を果たしたとき、
ミッションが実現しているときの
その成果とは何ですか?
その成果をどのように測っていますか?

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