【Vol.190】 われわれの成果は何か

前回に続きになります、早速、本題の問いです。

皆さんの会社が、ミッション経営、すなわち、
使命や理念に基づいた経営をしている前提で、質問です。

我が社が使命を果たしているかどうか、
使命、ミッションを実現できているかどうか、
それを測る指標をもっていますか?

我が社が使命を果たしたとき、
ミッションが実現しているときの
その成果とは何ですか?

そして、その成果をどのように測っていますか?

何のための事業をやっているのか?
そこから使命、ミッションが生まれてきます。

売上・利益が上がっていても、
使命を実現できているかどうか、

それを測る指標がいる。
その指標、成果があり、
同じく上がっていれば、
一致していればいい。

使命実現のための指標を持っているのか?
もしなかったら、改善できないまま仕事をしている状態である。
たとえ業績(売上・利益)が伸びていても、
それは売上・利益ではわからない、悪しき利益である。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

このテーマは、ドラッカー5つの質問の4番目の問い、
「われわれの成果は何か」という問いです。

我が社が自分たちの使命、ミッションを果たしているかどうか、
使命、ミッションを実現できているかどうか、
それを測る指標をもっていますか?

その成果は何ですか?

そして、その成果をどのように測りますか?

そういう問いかけです。

ではなぜ、われわれの成果は何かを問わないといけないのか?

それは我が社の使命、ミッションを浸透させるためです。
そして成果を上げ、より社会に貢献していくためです。

成果を上げる仕事をするためには、
成果を定義しなければならない。

「われわれの成果は何か」は、
「われわれの使命(事業)は何か」を

考え抜いたトップにとっては、
決して難しい問いではない。

5つの質問の最初の3つの問いに、
明確に答えられると難しくない。

どんなことでお客さまに喜んでもらえるのか?

市場、社会、顧客はどうなったのか?

使命が達成されると何が起こるのか?

成果は組織の外にある。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、

「われわれの使命(事業)は何か」
「われわれの顧客は誰か」
「顧客にとっての価値は何か」

5つの質問のこの最初の3つの問いが
最重要テーマに位置づけられています。

この使命、顧客、価値の一貫性が取れるようになったら、
4番目の問い、「われわれの成果は何か」に進んでいいと、
そのように言われています。

経営者の皆さん、
われわれの成果は何ですか?

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