【Vol.14】 上司が仕事をしやすくなるようにする

上司が仕事をしやすくなるようにするためには、上司のワークスタイルを知る必要があります。

上司にはそれぞれ自分流の仕事のやり方や、ワークスタイルがあることに着目して、
それをよく理解し、それに合わせて私たちの対応を変え、アプローチすることが大切です。

わかりやすい例が、報告連絡相談です。

・報告は口頭か、文書か
・そのタイミングは朝か、夕方か、その中間か
・定例的か、随時か
・文書は精緻なものか、単純な1ページものか
・正式な書類にして出すのか
・数字やグラフが必要か
・週初めに報告を受けたいのか、週末か、etc.

ホウレンソウの仕方と内容については、最初から相談をしておくとよいでしょう。

上司のワークスタイルをチェックし、それに適した対処法を自分がしているかどうかを検討し、
もし違っていたら、よりよいやり方を工夫することが肝心です。

例えば、私たちは上司や先輩、人事担当の方に、

「報告は結論から」と教わってきたかもしれません。

しかし、上司が替わった瞬間に、

「いきなり結論を言われてもわからない、状況を説明して。」

と言われるかもしれません。

ピーター.F.ドラッカーは、次のように言っています。

「上司が新しい人に替わっても、前の上司に対するのと同じ方法で報告を続けると、悲惨な結果を招く」

確かに新しい上司からすると、聞き心地がよくない状態、違和感を感じながら聞いていて、 内心では、

「どうもよくわからない」

と思っているかもしれません。それがずっと続くとこうなります。

「どうも中平君の報告、説明はよくわからないな・・・」

「中平君は、なっていないな・・・ミッドキャリアなのに。今さら基本的なことを教えないといけないのか?!」

「アイツはダメだ・・・」

部下は今までと変わらず、一生懸命仕事をし、報告をしているのに、上司の印象はますます悪くなっていく。
お互いの信頼関係ができず、ズレが生じてうまくいかなくなってしまいます。

どういった報告の受け方が聞きやすいのか、上司を観察しながらそのように合わせること。
大切なのは、上司にその人なりの働き方で業務を遂行してもらうことが、
部下であるあなたの責任だということです。

もう1つ、上司が仕事をしやすくなるようにするために、部下としてやってはいけないことは、

・上司を変えようとすること
・上司を再教育しようと試みること
・上司を一定の型にはめ込むこと

これらは、部下としてのあなたの仕事ではありません。

私自身、サラリーマン時代は、報告・連絡・相談の仕方や内容について、
上司と一切話したことはありませんでした・・・。客観的に見ると、
適当な部下だったのかもしれません。少なくとも優秀な部下ではない(笑)

上司を変えようと試みたことは、何度もあったことでしょう(笑)
会社や人事に、

「上司を再教育してほしい!」

と、何度思ったことか。。

「なぜ、この人が部長なのか?」
「この人が部長になれるなら、俺でもなれるわ~!」

とよく思ったものです。。

先日、役員の方や所長、支社長、支店長が集まる会合にて、この「上司をマネジメントする」の
講演を行いました。皆さまからの感想・コメントです。

3年間、ずっと上司を変えようとしていました・・・

耳が痛い・・・

「上司」として部下のマネジメントができていない、今のやり方だとマズイ・・・と反省モード

若い頃2~3年に一度はあった研修がいつの間にか少なくなり、 そのために考えることが
少なくなっていたので、刺激的な時間を過ごすことができました。
考えてみると、管理職に昇進するとトップにならない限りは(笑)部下であり、上司なんですよね!
いつまでもいろんなことを学ぶことが必要だと認識しました。

おまけ

上司を観察し、このようなことを知っておくと、お付き合いもしやすくなるかもしれません。

・仕事における価値観
・右脳優位か、左脳優位か
・目標志向型か、状況対応型か
・未来展望型か、過去回想型か
・大枠で物事を捉えるタイプか、詳細にこだわるタイプか
・視覚優位か、聴覚優位か、感覚優位か

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