【Vol.24】 経営者の仕事とは? ①

中小企業においては、大企業のように人的リソースが十分ではないため、
経営者自身がプレイヤーであったり、複数の役割を兼務してビジネスを動かしているため、
その仕事量の多さと優先順位、時間の使い方において、とても葛藤が多いのではないかと感じます。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則において、経営者の仕事については、次のように言われています。

1. マーケティングとイノベーションによって顧客を創造すること

まず、マーケティングについて。

マーケティングは顧客からスタートすること。そして、わが社の商品・サービスを
自然に買っていってくれる状態、自ずと売れていく状態を作ることと言われています。

このマーケティングとは、ドラッカー5つの質問の2番目と3番目の問いに該当します。
つまり、

「われわれの顧客は誰か」

「顧客にとっての価値は何か」

上記2つのテーマを深く掘り下げ、ドラッカー5つの質問の最初の問いである、

「われわれの使命(事業)は何か」

この3つの答えを形成しながら、一貫性が取れているかどうかを確認していくことです。

次にイノベーションについて。

イノベーションも実は、とても奥が深いテーマであり、大きく分けると、
以下の3つの要素を考えながら取り組む必要があります。

・イノベーションの機会の見つけ方が7つあること

・古いものを廃棄して、新しいものを取り入れること(体系的廃棄とイノベーションは必ずセット)

・顧客にとっての価値は何か(5つの質問の3番目の問い)

最後に、顧客の創造について。

顧客を創造するとは、使命を果たすこと。

ピーター.F.ドラッカーは、そのように言っています。

顧客を創造するとは、何のために事業を行っているのか?

という事業の目的であり、それが使命を果たすことでもあります。

使命を果たすことというのは、社会は何を求めているのか、何に応えていくのか?
強みと卓越性を活かして、社会の問題を解決している状態であること。

それが使命を果たすことであり、顧客を創造すること。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、そのように言われています。
ドラッカー5つの質問の1番目に関連するテーマです。

このマーケティングとイノベーションによって顧客を創造するというのは、
ドラッカー5つの質問の最初の3つの問いそのものでもあり、それぞれがとても大きなテーマとなるので、
ドラッカー5つの質問を掘り下げていく別の機会において、体系的にお話をしていきたいと思います。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則で言われている、経営者の仕事残り2つについては、
引き続き、次回も触れたいと思います。

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