【Vol.30】 学習する組織へ ①

マネジメント(経営)を学ぶときは、上から、トップから順番に学ばないといけない。
トップから効果的に学び、成果につなげていくことが大切である。

前回、前々回で、そのようなお話をさせていただきました。

では実際、どのようにマネジメントを効果的に学べばいいのか?
私たちの組織を「学習する組織」へ変えていくにあたり、どのように学んでいけばいいのか?

マネジメントを効果的に学ぶためには、以下のプロセスで
サイクルを回していくことをおススメいたします。

1. 新しい知識をまず教える

もし経営者が一人で学んだ場合、学んだ新しい知識をまず自分が教えてみること。
そこからスタートです。自ら教えることにより、学びが一層深まります。

2. それぞれで考える

学んだことを自分たちの組織に当てはめてみること。
各自、それぞれで考えることが大切になります。

3. 話し合う

話し合うにあたり、関係者(出席者)の皆さんに、考えてきたものを書いてもらい、
持ってきてもらうことです。そして、経営者(経営チーム)は全体を見ること。
つまり、異なった意見や反対意見を否定しないことです。
異なった意見や反対意見を言う人たちをどのように捉えればいいか?

「この人は、もう一度考えるチャンスを与えてくれた人である」

と、ピーター.F.ドラッカーは言っています。

そして、関係者に話してもらうときは、若手の一番下の人から話してもらうことです。
なぜ一番下の人から話してもらうのがいいのか?

社長や上司から意見をしていくと、必ず起こるのは、

「私も上司の〇〇さんと同じです」

というふうに、現場を一番よく知っている人たちから、
本音や事実が出てこなくなってしまうからです。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、

「情報を持たないで意思決定をすることは危ない、聞かないといけない」

と言われています。

4. 考える

関係者で、具体的にどうするのかを考え、話し合います。この2, 3, 4のプロセスでは、
徹底的に考え抜き、徹底的に話し合うことが大切です。

5. 実践する

座学だけではダメです。力をつけるために、そして成果を出していくために、
私たちのビジネスや仕事への適用を重視するということです。

6. 考える

振り返りと反省をし、見直しをするために熟考をする、リフレクションを行うということです。
もしうまくいかなかったことがあれば、経営者やトップマネジメントチームは、

「自分はまだ何をわかっていないのだろう?」

と、そう問いかけないといけません。

素直さや謙虚さがないと、学び、成長することは難しいように感じます。

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