【Vol.38】 経営チームの作り方とスタートアップ

経営者が「チームで経営をする」意思決定をした後、
トップマネジメントチームのメンバーを作っていかないといけません。

ドラッカーのマネジメントの基本と原則では、
経営者以外に、最低3人が必要と言われています。

ただし、組織の規模や特性に合わせ、将来的に3人揃える方向性である場合は、
まずは1人を作る。そこからのスタートです。

以下の点を意識して、経営幹部メンバーを構成していくことをお勧めいたします。

・考える人は誰がふさわしいか
・行動する人は誰がふさわしいか
・人間的な人は誰がふさわしいか
・表に立つ人は誰がふさわしいか
・仲裁役は誰がふさわしいか
・世代交代を考えると誰がふさわしいか
・多様性を考慮すると誰がふさわしいか(ex. 女性を30%ぐらいの比率にする)

経営幹部のメンバーが揃ったら、なすべきことは次の5つになります。

1. 経営の根本的な「ドラッカー5つの質問」について、メンバーで徹底的に話し合う

2. 成果を得るために、特に重要な活動は何かを明らかにする

3. チームメンバー、一人ひとりの強みを明らかにする

4. それぞれの強みに応じて、いずれの活動を担当すべきかを決定する

5. 重要な活動すべてについて目的と目標を定める

ドラッカー5つの質問に答えていくことにより「今」の経営を見直し、
将来にわたる成長基盤を築いていくことができます。

そして、次期経営者の育成や経営幹部の育成事業本部長や部長の教育にも役に立ち、
私たちのビジネスに落とし込み、実践することが可能なテーマでもあります。

トップから学び、繰り返しの思考と習慣にして、
組織のDNAにしていくことが、大きなチャレンジになってきます。

初回の経営チーム会議には、各経営幹部メンバーに「強み」を書いてきてもらいます。
そして、自己紹介を兼ねながら話してもらうことにより、
お互いを知るところからスタートをしていきます。

そして、「強みと貢献」をベースとし、
重要な活動については、担った人が最終責任を持つこと。
それが重要になります。

以前、鎌倉投信株式会社 代表取締役社長の鎌田さんから
設立当初のお話をお伺いしたことがあります。

鎌田さんは、今の会社を設立するまでの半年、
以下のように経営チームを作り、準備を進めていかれたそうです。

・想いに共感をしてくれる人、価値観が合う人、専門分野の人を4人集める
・その専門分野の人4人で、2週間に1度ミーティングを行う
・ミッションや顧客について話しあう
・反対意見が出たら、メリット・デメリットを出し、ディスカッションをする
・対等に話ができるようにする
・そのために、報酬はイコールにする

http://www.kamakuraim.jp/

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